
これは一番有名なダービーシャーのアシュボーンという町(Ashbourne, Derbyshire:地図)のものです(たぶんここのが最も由緒がある)が、ここのほかにもイングランド各地で行なわれています。現在の「サッカー」のルーツになったとも言われているゲームです。
この「フットボール」は、資料が火災で失われたので正確な起源は不詳ですが、12世紀に始まったものとされています(元々は処刑された人の首を街の人々が回したことから始まった、という怖い説もあります)。街の中心部に人々が集まり(数千人規模)、互いに3マイル(だいたい5キロ)離れたゴールに運びます。「試合」は火曜日と水曜日の2日にわたって行なわれます。火曜日の夜10時には「今日はここまで」となり、翌日に試合再開です。
「フットボール」と呼びはしますが実際には足を使うことはほとんどなく、とにかくボールをゴールに運ぶことが目的です。ルールはほとんどなく、「不必要な暴力は行使しない」、「人を殺したり死なせたりするのは禁止」というくらいなので、相当に荒っぽいです。また、ボールをカバンの中に入れて運んだり、バイクなどで運んだりするのは禁止、教会や墓地には踏み込まない、などといったことも決められています。